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Vol.12 アーユルヴェーダと高齢の両親のケア

ヴェーダ* が書かれた頃は、ほとんどの人々は大家族で暮らしており、子供たちが年老いた両親の世話をするのは文化的規範として受け入れられていました。 高齢者たちは畏敬され、彼らは人生において最も崇高な「ヴァータ」の時期にある […]

2014/12/11

ヴェーダ* が書かれた頃は、ほとんどの人々は大家族で暮らしており、子供たちが年老いた両親の世話をするのは文化的規範として受け入れられていました。
高齢者たちは畏敬され、彼らは人生において最も崇高な「ヴァータ」の時期にあると理解されていました。
年老いた両親は物質的意味においてはほとんど求められず、代わって精神的な鍛練のためだけに時間をかけることを期待されていました。

これは、近年世の中において極めて稀なこととなっています。たくさんの家族が国や海を隔てて暮しています。
子供たちは、自分の人生でやりたいことをやる権利があるという信条を持つべく育てられ、この世代の親たちはとても自立しています。
そのため、両親のケアについてアーユルヴェーダの見地から捉えると、私たちはアーユルヴェーダの原本の創作者であるリシ(聖仙)が想像だにしなかったであろう、
あらゆる難題に直面することになるのです。

しかしながら、文化の変化にも拘わらず、これらの賢者たちは、どうにか今日でも応用可能でシンプルな真理に満ちたアドヴァイスを与えてくれます。
彼らはヒーリングケアが成功するためには、椅子にシートを支える4本の脚があるように、4つの主要なサポートが適所に必要であると記しています。これらのサポートとは、

・ 知識豊富な医師 
・ 懇切な看護士
・ 適切な薬や治療法の供給
・ ケアしてくれる人々を信頼し彼らの提言を喜んで受け入れる患者

一見簡単なようですが、現代、これらが実践されているかというと、答えに窮するかもしれません。現代の医師たちはたくさんの難題に直面しています。
彼らは患者たち自身のことや彼らの家族の事情を知る機会がほとんどありません。
彼らは、一つの医療機関においてさえも、一人の患者に複数の医師が関与するような場合があり、しばしば医師どうしが連絡をとれないようなシステムのもとで働いています。
このようなシステムのもとでは、高齢者たちは、医師のような権威ある人たちに簡単に怖気づいたり、圧倒されたり、また示された選択肢に混乱したりするので、
彼らの気持ちを代弁してくれ、十分な時間をとり、薬物療法とセラピーは、逆症療法と自然療法それぞれの見地から共存できることを保証するのに必要な専門的な助けを探してくれる人が必要です。
また、家族からの質問に答えることを厭わず、メディカルテストの結果を親切に、時間をとって説明してくれる医師を見つけなければいけません。
年老いた人々は変化に抵抗しがちで、拒絶されることを恐れます。よって彼らに敬意ある態度で接してくれ、適切なケアを受けられるようにしてくれることが必要です。
もしそうでない場合は即座に医師を交替させなければいけません。

私たちのほとんどは、両親を看護するのに地理的に十分近くには居ません。このことは私たちに、いつかは介護者に頼らなけらばならない、という現実をつきつけています。
サービスの質は様々です。何が本当に必要かを見極め、それにぴったり合ったサービス提供者を見つけるには時間がかかるかもしれません。
このプロセスはまた、別の問題を引き起こします。アーユルヴェーダは、療法は依頼人に適していなければならない、と説いています。
高齢者を担当する場合、彼らが何を望んでいるかを尋ねること、そして彼らがそれらのニーズに対して現実的になることを手助けすることがとても重要です。
多くの医師達が、高齢者たちは住み慣れた自宅に可能な限り留まれるのがベストであると感じています。
状況はそれぞれ異なり、歓迎されない援助はよい結果を生みませんので、様々な選択肢が検討されなければなりません。

適切な医療の有用性については、いったい何をもって適切とするか、ということが大きな議論となるでしょう。ここでも、子供たちは忍耐強く両親の望みを尊重しなければなりません。
椅子の四本目の脚であり回復への力となるのが、依頼人の医療に対する信頼であることを心に留めておくことは、よい方法にたどり着くための助けになるでしょう。
この平和的解決にたどり着くまでには少々の努力は必要かもしれませんが、それは家族全員にとって何よりも満足できる方法となるでしょう。

*ヴェーダ: 紀元前1000年頃から紀元前500年頃にかけてインドで編纂された一連の宗教文書の総称。「ヴェーダ」とは、元々「知識」の意である
注釈:この文章はスンダリUS本社が、アーユルヴェーダの知識について記したものを忠実に日本語訳したものであり、美容の効能効果を唱っているものではありません。
また、日本国内における化粧品の効能効果とは一切関係ありません。

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